社会生活に必要な知識と教養を身につけ、社会に貢献できる基礎力と学科の専門的学修成果を保証するため設定した科目の単位を修得した者に、卒業を認定し短期大学士の学位を授与する。
生活に関わる福祉・栄養・ビジネスの三分野に共通する幅広い視野を身につける科目群を配置する。
1. 多様な介護ニーズに対応する能力を養うため、実践を重視した科目を編成する。
2. 社会福祉士介護福祉士学校指定規則に定める科目の他に、本学独自にフィールド制を設け、それに即した科目を開講し“質の高い介護福祉士”として必要な最新の知見を取り入れた体系的なカリキュラムを編成する。
3. 地域の健康づくりに貢献する態度を養うため、実践を重視した科目を編成する。
4. 栄養士法施行規則に定める科目の他に、本学独自の科目を開講し、“調理ができる栄養士”として必要な最新の知見を取り入れた体系的なカリキュラムを編成する。
5. 企業・公共団体で必要とされる仕事の基礎知識とスキルを身につけ、地域に根ざしたビジネスを学ぶ科目を開講する。
6. 情報を分析し、課題解決に導くための論理的思考力を養うカリキュラムを編成する。
〔両学科共通〕
〔生活未来科〕
<生活福祉コース>
生活福祉コースでは、高齢者や障がい者の生活支援に携わる介護福祉士を養成します。介護福祉士には自分自身の日常生活での自己管理能力を始めとして、チームで仕事をするための社会のルールや人との約束を守るなどの規律性、さまざまな人と協力し合って目的を達成する協調性、さらに周囲の人々や物事との関係性を理解するための状況把握力が求められます。
そこで、生活福祉コースでは次のような人の入学を求めています。
1. 福祉に関心があり、積極的に他者の話を聞いたり調べたりできる力が身についている人
2.専門知識を学ぶために必要な、読解・表現・論理的思考などの国語力が身についている人
3.相手の思いが理解でき、自分の考えを自分の言葉で伝える力が身についている人
<食物栄養コース>
食物栄養コースでは、栄養士を養成します。栄養士に求められる専門的な知識や技術を身につけるために、入学までに、論理的な文章を書き、栄養指導でも必要になる国語力、栄養価や発注の計算などに必要になる計算力を身につけておくことが必要です。また、からだのしくみや食品の性質について理解を深めるために「生物」や「化学」などの基礎力も求められます。さらに、将来栄養士として働く際には協調性が大切であり、本学の学修においてもグループ活動を多く取り入れています。
そこで、食物栄養コースでは次のような人の入学を求めています。
1. 栄養、調理に関心があり、学ぶ意欲のある人
2.基礎学力を備え、自分の意見を述べる力が身についている人
3.協調性をもって、グループ活動に取り組む力が身についている人
<ビジネスキャリアコース>
ビジネスキャリアコースでは、ビジネス社会に貢献できる人材を養成します。ビジネス社会では、顧客へのサービス提供やチームによる仕事の推進など、人とのつながりが必要不可欠です。ビジネスの専門知識・技術だけでなく、様々な課題を乗り越える判断力や行動力が求められます。さらに職場では、パソコンを使った情報処理は必須であり、情報処理力も求められます。
そこで、ビジネスキャリアコースでは次のような人の入学を求めています。
1. ビジネスに関心を持ち、自ら考えて主体的に行動する力が身についている人
2.読む、書く、聞く、話す言語能力及び基礎的な情報処理力が身についている人
3.相手の思いを理解し、人との関係を築ける人
〔地域こども学科〕
地域こども学科では、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭など、子どもの保育と福祉、教育に関わる専門職を養成します。それには、子どもと子どもをとりまく状況を把握・分析して問題解決に導く力や他者と協働する力が必要となります。もとより保育や福祉、教育に関する学修のためには、基礎学力に加えて常に学び続ける意欲が必要です。また、子どもの成長に携わるものとして、子どもとその周囲の人々の思いに共感することができる豊かな人間性と教養が求められます。
そこで、地域こども学科では次のような人の入学を求めています。
1.子どもと子どもをとりまく状況に関心を持つとともに、学修する基礎学力を備えている人
2.読む、書く、聞く、話す言語能力が身についている人
3.目標に向かって継続して学び続ける力を持ち、責任ある行動ができる人
〔選抜方法の趣旨〕
本学では、全ての入試種別において面接試験を実施し、学生生活において他者と協調しながら専門性を高めるために必要な自律的な行動力を測ります。同時に、質問の意図を汲み取り、自分の考えを適切な言葉で表現できる能力を判断します。また、それぞれの学科やコースで必要とされる汎用的な能力については、基礎学力や表現方法及び論理的な考え方などを筆記試験や作文、事前面談や面接時の口頭試問によって確認します。